睡眠時無呼吸症候群(SAS) (4)~治療法について~
いびき・無呼吸の治療方法
まず無呼吸を無くすことが大切で、重症例ではCPAP、中等症以下では歯科装具が一般的です。
<鼻CPAP療法>
*しくみ
鼻マスクから空気を送りこみ、ノドの内側から膨らませて、息を吸おうとするときにノドが塞がるのを防ぐ方法です。
無呼吸の状態 CPAP装着中
閉塞型睡眠時無呼吸症候群は軟口蓋や舌根 CPAPは鼻マスクを介して、一定陽圧の
の沈下により機動が閉塞し、無呼吸が発生する。 空気を送り込み、上気道を広げ上気道の開存
を補助する。
*有効性
この方法はほとんど100%の患者さんに有効であり、重症の患者さんでも健康な人と全く同様の
快適な生活が送れるようになり、虚血性心臓病や脳血管障害を防ぐことが出来ます。また、患者さんの多くは、
ぐっすり眠れて、昼間の眠気がとれ、集中力・意欲が高まることに驚かれます。その効果を“何十年ぶりか
でぐっすり眠れました”と表現される方もいます。
<歯科装具療法>
*しくみ
歯科装具はボクシングで使うマウスピースのようなもので、
下顎を前方に数ミリ突き出してかみ合わないようにするものです。
これにより咽頭部が広がり、息の通りがよくなります。イビキも軽くなります。
*有効性
鼻CPAPについで有効なのがこの方法です。適応は一般的には中等症
以下の睡眠時無呼吸症候群またはイビキ症とされていますが、重症例でも
鼻CPAPに劣らないほどの効果がある場合があります。
※診察は月~金の午前中となっています。(水・木は要予約)
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