健康コラム

痙縮に対するITB(バクロフェン持続髄注療法)について

痙縮に対するITB(バクロフェン持続髄注療法)とは

痙縮は筋肉に力がはいりすぎて、動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態です。

脳卒中や脊髄損傷などが原因で、片麻痺・歩行障害などにともなって生じてきます。
麻痺にともなう痛みに対しても有効といわれています。

◆痙縮をおこす代表的な疾患
脊髄損傷・脊髄小脳変性症・脊髄血管障害・後縦靭帯骨化症
多発性硬化症・脳性麻痺・脳卒中・痙性対麻痺・脳損傷・全身性ジストニアなど

治療を始めるにあたっては、ポンプ植込み手術を行う前にバクロフェンを脊髄腔内に注射して、「このお薬が患者さんに効果があるかどうか」の判定テストを行います。この薬剤の効果を実際に体感して頂いてから、ご希望があれば体内にポンプを植込みます。判定テストまでで治療をやめることもできます。

手や足の一部など、ごく狭い範囲の痙縮であれば、ボツリヌス毒素療法を選択します。