健康コラム

単顆型人工膝関節置換術(UKA)について

単顆型人工膝関節置換術(UKA)とは

単顆型人工関節置換術(UKA)は、変形性関節症、骨壊死、関節リウマチなどで変形した膝関節の表面を取り除き、人工関節に置き換える手術方法です。膝関節は大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)、そして大腿四頭筋と膝蓋腱に支えられた膝蓋骨(お皿)で構成され、大腿骨-脛骨間の内側・外側と大腿骨-膝蓋骨間(膝蓋大腿関節)の計3ヶ所に関節があります。
一般的に人工膝関節置換術としてよく知られているのは全置換術で、これは3つの関節すべて、または膝蓋大腿関節を除く内・外両側の関節を人工関節に換えるものです。
それに対し、3つの関節の中から痛みの原因となっている内側か外側の膝関節のすり減った1ヶ所だけを人工関節に置き換える手術を、人工膝関節単顆置換術(UKA=Unicompartmental Knee Arthroplasty)といいます。
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膝関節のすり減った部分(白色部分)を人工関節(銀色部分)に置換えた場合のモデル動画

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単顆型人工膝関節置換術(UKA)のメリット

人工膝関節単顆置換術は、全置換術と比べて手術の傷跡も小さく、出血も少なくてすみます。さらに手術後の腫脹(腫れ)も軽くなります。
また、膝関節内の靭帯を温存することができるなど、身体への負担も軽くなり、手術後のスムーズなリハビリテーションや早期の回復が期待できます。

手術前・手術後の様子

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(両側)術後2日目 歩行
※患者さんに同意を得て掲載しております
●すべての患者さんに同様の結果が得られるわけではありません。症状の改善には個人差があります。