健康コラム

ボツリヌス(ボトックス)療法【再診のみ】

ボツリヌス(ボトックス)療法とは

脳卒中の後遺症としてみられる運動障害の一つとして「痙縮(けいしゅく:意思とは関係なく筋肉の緊張が高まり、手や足が勝手につっぱったり曲がってしまったりしてしまう状態)」という症状があります。痙縮が起こると手足がつっぱったり曲がってしまい、日常生活動作が行いにくくなります。この痙縮の治療に当院ではボツリヌス療法を行っています。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出すたんぱく質を成分とした注射剤を使用する治療法で、ボツリヌスを筋肉内に投与後、数時間以内にリハビリテーションを併用することで痙縮軽減や関節可動域拡大など、ある一定の効果が認められています。あわせて痛みの軽減や手指衛生の改善、歩行の安定化、介護者の負担軽減が期待できます。

※ボツリヌス療法は再来診療のみとし、新規受付は行っておりません。

対象となる方(適応となる基準)

脳血管疾患や脊髄損傷などの中枢神経疾患による上・下肢の痙縮に対して行っています。

その他

注射を打つだけで動かなかった手足が動くのではなく、硬くなった筋肉を柔らかくし、リハビリテーションを行いやすくするものです。また効果も3~4ヶ月程度のため定期的な投与とリハビリテーションが必要となってきます。なお、効果は個人差が大きいことをご理解ください。

●ご希望の方は「ボトックス外来」を受診していただきます。詳細はお電話でお問い合わせください。