健康コラム

②元気をつけて体を風邪から守る

何をもって体の抵抗力とするかはなかなかむつかしいですが、変化への対応力、疲労回復力、病原体への抵抗性、元気度などいろいろなものを総合して抵抗力というものと考えることができそうです。しょっちゅう風邪をひくという人は抵抗力が弱いのでしょうね。

元気を出してもらいたいというときに使うのが補中益気湯です。これは普段元気でも疲れたというときに、何服か飲んでも効果が感じられることがあります。これを普段から服用していると、虚弱な人が風邪をひきにくくなるという印象があります。実際に補中益気湯に関しては、200人近くの服用した人たちと同じく200人近くの服用しなかった人たちの比較で、インフルエンザの罹患率が違ったなんて言う報告も一応あります。補中益気湯以外には、十全大補湯や人参養栄湯なども候補に挙がりそうです。

漢方薬は食事の延長とも言えます。食事療法を一生懸命する人が、漢方はいやというのは変な話。医食同源というのはまさに漢方薬にぴったりくる考え方です。しかも現在日本の健康保険適応となっている漢方薬は、多くの経験のなか生き残ったものです。試してみなきゃもったいないですね。

なお元気はあるけれど大切な予定があるので風邪をひきたくないという人に、小柴胡湯を勧める人もいます。これも免疫系の力を高めるとされていますから良いかもしれません。

まあ、薬の前に、規則正しい生活、偏りのない食事、十分な睡眠などのほうがずっと大切だとは思います。そのうえで、まだ心配だったら漢方薬を利用していればご利益があるかもしれません。

福岡みらい病院 外科 日本東洋医学会漢方専門医 品川 裕治

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