健康コラム

④食欲不振に漢方

食欲不振の原因はいろいろ考えられます。胃に原因があることもあるでしょうし、ストレスが関わってくることもあるでしょう。その他、かぜ、更年期障害、熱中症、薬の副作用などなど、体調を崩しそうなものはすべて原因となりえます。そして時には悪性疾患が隠れていることもありますから、症状に気付けば病院を訪れ、大きな異常がないことを確認することが大切です。

診察を受け、検査をしても特に異常もないのにどうも食欲が出ないというとき、漢方薬では六君子湯をまずは使用することが多いと思います。

六君子湯の中に含まれる物質がグレリンという摂食促進物質の分泌を高めることがわかっています。このような漢方薬の中に含まれる成分ごとの働きが解き明かされるのにはまだまだ時間がかかると思いますが、一つ納得できる情報ではありますね。少し長く服用していると、気分までよくなってくることもあります。漢方薬というのは様々な生薬の共同作業ですから、体のいろいろな不調を同時に軽快させてくれることがあるから面白いのです。

六君子湯で効果が今一つだなぁという時は、体全体をもっと元気づけてくれる補中益気湯を試してみるのもよいと思います。これもお腹の中から元気づけてくれる代表選手です。からだの疲れなども取ってくれるかもしれません。

食欲不振以外の症状なども考慮して、他の処方を使用する場合もあります。人参湯、十全大補湯、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、安中散その他、使用する処方はいろいろあります。しかし、上記2処方あたりから試してみることはお勧めです。

不調があれば、気軽にご相談ください。

福岡みらい病院 外科 日本東洋医学会漢方専門医 品川 裕治

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