健康コラム

No.24 めまいにつかう漢方

めまいを訴える方は多いです。重大な病気が隠れていることもありますから、めまいが続くならば脳神経外科・内科、耳鼻咽喉科などで診察を受けることが大切です。大きな異常がなく、お薬でもなかなか改善がないときは、漢方薬を試しましょう。

漢方的には、気・血・水のいずれのバランスが崩れてもめまいの原因になると考えます。めまい以外の症状なども総合的に判断して、様々な方剤を利用することになりますが、よく使用するのは水のバランスを整えてくれる処方です。代表的なものを挙げてみます。

五苓散(ゴレイサン):天気が悪くなる時調子も悪くなるような人に使用します。水バランスを整える筆頭選手です。喉の渇きや尿量が少ないことも。他の方剤と一緒に使うこともあります。

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ):のぼせや動悸といった、漢方でいう気逆(きぎゃく)という状態の方に使います。茯苓や蒼朮といった水バランスを整える生薬が入っています。

半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ):元気があまりなく、胃腸が弱い人に使います。胃腸機能を高め、水代謝を整え、体を温め、めまいを改善してくれます。

真武湯(シンブトウ):新陳代謝が落ちて元気がなく、軟便から下痢傾向の方で、なんだかふわふわするようなめまいを訴える方に使います。

水のアンバランスが主ではないようなときには、桂枝茯苓丸(血の巡りをよくする)、柴胡剤(柴胡の入った処方)、黄連解毒湯(カッカとする気を静める)その他いろいろ利用します。めまいの治療に行き詰ったら、医師や薬剤師に相談して、漢方薬も試してみましょう。

外科 品川裕治 (日本東洋医学会漢方専門医:外科部長)

> 次は「シミがふえてる‼」