健康コラム

No.25 シミがふえてる‼

鏡を見たり、自分の手を見たりしたときに、シミが気になってきていませんか。ビタミン剤などを服用している方もおられるかもしれません。化粧水や塗り薬をいろいろ試している方もおられるでしょう。そんな時、さらに漢方薬も試してみませんか。漢方ではシミは瘀血(オケツ:血のめぐりが滞っている)状態ととらえますので、その改善を目指します。
  シミに対して保険適応となっているのは、四物湯と桂枝茯苓丸加薏苡仁湯。

四物湯(シモツトウ)は栄養の足りない血虚(ケッキョ)といわれる状態に使う処方です。しかしこれに含まれる当帰、芍薬、川芎の生薬は瘀血を解消してくれる働きもあります。

桂枝茯苓丸加薏苡仁湯(ケイシブクリョウガンカヨクイニントウ)は、瘀血を解消する処方の代表選手である桂枝茯苓丸に、お肌に良いとされる薏苡仁が加えられたもの。服用しているうちにシミが目立たなくなったりします。

シミにだけ注目すれば、保険診療では上記二種類ということになりますが、漢方薬は体全体の調子を見て使うものです。便秘治療として、通導散を使っているうちにシミが良くなったり、高血圧でのぼせ気味の人に黄連解毒湯を出しているとシミが目立たなくなったりということが起こります。

体調を整えることで、皮膚の状態もよくなってくるわけですね。ちなみ瘀血改善処方に分類されない漢方薬の中にも、血のめぐりをよくする生薬が含まれていることはよくあります。だからこそ思わぬ効果を認めたりするわけです。自分に合った漢方薬に出会えると、いろいろおまけの効果がついてくることもあります。なんだか、体調が悪いなぁとか、なかなか良くならないなぁとかいうとき、漢方薬という選択肢があることも思い出してください。

ただし、漢方薬を試すときは自己判断ではなく、薬局や病院で相談してからにしてくださいね。

外科 品川裕治 (日本東洋医学会漢方専門医:外科部長)