健康コラム

No.13 女性の三大処方

女性に使う漢方薬として三大処方といわれるのは、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。ツムラの漢方エキス剤についている番号なら、23番、24番、25番です。産婦人科の先生の中にはこの三つ+αを覚えて診療に使っている方もいます。

女性で、更年期障害とか自律神経失調症とか言われるときにまず使うのが、24番の加味逍遙散です。日によって体調が変化し、調子の悪い部分も動くことが多いです。イライラしたり、不眠を訴えたりします。4週間くらい服用してみて、少しでも改善した症状があるなら、しばらく続けてみるのが良いようです。ただし、人によると下痢をすることがありますのであまりひどいようなら他の処方を検討することになります。

女性で冷え性、足などがむくみやすいというときには当帰芍薬散をよく使います。どちらかというと華奢な人向きといわれていますが、がっちりタイプに見える人でもこれが良い場合があります。

桂枝茯苓丸はそこそこ元気な人で、肩こりがあり、月経困難症があるというときに使います。子宮筋腫があり経血量が多い人が服用すると、経血量が落ち着き、時には筋腫の状態が改善することもあります。

症状や体質から三剤のどれかを使ってみて効果を見てみてください。それでだめなら変えてみればよいと思います。この三つをうまく使うことで幅広い女性の愁訴に対応できることがわりと多いです。

じゃあ、三つとも飲んだらいいじゃない?と思ったあなた。なかなか鋭いですが、足せば効果も上がるとならないのが漢方薬です。だからこそこの三剤がそれぞれ独立した処方として残っているのだと思います。

外科 品川裕治 (日本東洋医学会漢方専門医:外科部長)

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