健康コラム

No.18 更年期障害に漢方薬はいかが?

更年期というのは、女性の閉経前後の45歳から55歳くらいをさすとされています。更年期障害といわれる症状は、ちょうど女性ホルモンバランスの崩れる時期と重なりますので、婦人科でホルモン治療が行われることも多いと思います。症状は、ホットフラッシュ、動悸、発汗、手足の冷え、イライラ、不安、抑うつ、不眠、意欲の低下、集中力の低下、肩こり、腰痛、食欲不振、吐き気、おう吐、不正出血、性交痛、外陰部の違和感、頻尿、排尿痛、のどのつかえ感、頭痛、肥満、やせ、むくみ、体の違和感など多彩です。これらの症状は必ずしもホルモンバランスの崩れだけでなく、様々な要因が絡んでいるようで、ホルモン療法だけではうまくいかないことも多いようです。

そんな時には漢方薬を試してみませんか。体調に応じて様々な処方が利用できます。

まず考慮するのが女性の三大処方といわれる加味逍遙散(ホットフラッシュ、精神不安など)、桂枝茯苓丸(肩こり、頭痛、のぼせなど)、それに当帰芍薬散(冷え性、貧血傾向、むくみなど)です。

便秘傾向があってイライラするような、比較的元気な方なら桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を使用することも少なくありません。高血圧傾向で精神不安やイライラがあり動悸が気になったりするなら柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)。加味逍遙散が効きそうなタイプなのに効果がないときには女神散(にょしんさん)が良いこともあります。

中年期以降に感じる様々な体調不良を総称しているような面もある更年期障害という病名。検査を受けても異常なしといわれたら、漢方薬を試してみませんか。症状や体質に合わせて、いくつもの処方がありますから。

外科 品川裕治 (日本東洋医学会漢方専門医:外科部長)

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