特殊診療

嚥下外来

当院では嚥下機能を評価、訓練する嚥下機能外来を行っています。
脳卒中後遺症やパーキンソン病、ご高齢で食べ物を飲み込む力が衰えた方などはむせ易くなり、時に誤嚥性肺炎に至る事があります。
そのような方の嚥下状態を検査する方法として大きく二つの方法があります。
一つ目は、細い内視鏡を鼻から挿入してノドの奥の状態を確認する方法です。ノドに食物が残留しているかどうか実際に画面で確認します。
もう一つは、バリウムをまぶした実際の食物を食べていただき、ノドを通過する状態をレントゲンで確認する事方法です。舌や、ノド周囲の筋肉の動き、気管への侵入の有無などが判ります。

検査結果により、食事の形態(お粥や刻み食など)、嚥下の方法(食物と水分を交互に摂取したり、一度で飲み込まず数回嚥下を繰り返したり)を検討します。
また、嚥下訓練としてノドの周囲の筋肉を鍛えたり、誤嚥したものを自分の力で吐き出せるような訓練を行っていきます。
食事でよくむせる、のみこみが悪くなったというような方はご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、その名の通り眠っている間に呼吸が止まる病気です。睡眠中に呼吸が10~90秒間ほど何回も停止して充分に睡眠がとれず、また呼吸停止のために動脈血液中の酸素飽和度が低下して体の諸臓器に悪影響を及ぼす病態です。
しかし単に呼吸が止まるだけの病気ではなく、放置すると昼間の日常生活に悪影響を及ぼし、さらには心臓・脳・血管などに大きな負担をかけて、様々な循環器病を合併する危険が高まることが明らかになっています。自宅での終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査や1泊入院での精密PSG検査を実施して評価し、治療適応者には経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)やマウスピースを用いて治療します。
睡眠時無呼吸症候群についてご心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。

禁煙外来

生活習慣病の一つであるニコチン依存症(喫煙習慣から抜け出せない人)に対する治療を禁煙外来として実施しています。
2006年4月から禁煙治療が保険適用されることになりました。
これは喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、ニコチン依存症という病気として捉え、 必要な治療を行うという考えです。
治療は一定の条件を満たした喫煙者なら、どなたでも受けることができます。
禁煙外来では、12週間の治療プログラム(全5回の来院)での禁煙成功を目標に、禁煙補助剤(チャンピックス、ニコチネルパッチなど)を使用します。

治療対象者

  1. ニコチン依存についてのスクリーニングテストの結果が5点以上で、ニコチン依存症と診断されている
  2. ブリンクマン指数( 1日の喫煙本数 × 喫煙年数 )が200以上である
  3. 直ちに禁煙することを希望している
  4. 禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意している

※ 4については初回診察時に説明を致します。

治療をご希望の方は、まずはお電話でご相談ください。

もの忘れ外来

「もの忘れ」は高齢になれば誰でも出てきます。
老化現象による穏やかな発生のもの忘れは心配ありませんが、認知症と呼ばれる脳疾患が原因で起こるものは、進行も早く治療が必要です。
当院では「もの忘れ」が自然なものかを診断し、必要ならば治療を行っています。

漢方診療(外科外来)

漢方は心身のバランスを整え、本来すべての人が持っている自然治癒力を発揮させるお手伝いをします。病気に対しては西洋医学的アプローチが第一と考えますが、それでうまくいかないことも少なくありません。そんな時漢方という、体全体を見つめる、長い伝統を持った医療体系を利用するのもよいと思います。漢方診療では、和洋取り入れ、より満足していただける診療を目指したいと考えております。
漢方診療は火曜日の午前中と木曜日の午前、午後の外科外来のなかで行います。休診の場合もございますので、希望される場合は必ず予約をお取りください。なお当科の診療では、使用する漢方薬はエキス剤のみです。
対象となる方の例を挙げますと

  • 体調が悪いのだが検査では異常なしといわれる
  • 冷え性、のぼせ、月経異常、更年期障害など女性の不調
  • 加齢に伴う様々な不調
  • 食欲不振、腹痛、便通障害などの消化器症状
  • 鼻炎、喉の不快感

その他いろいろありますが、調子が悪いなと思われたら気軽にご相談ください。