令和５年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
皆さまが新たなお気持ちで新年を迎えられたことを心からお喜び申し上げます。

昨年も新型コロナウイルスの新たな変異株（オミクロン株）による感染拡大に伴い、制限と緩和に翻弄される一年でありました。しかしながら、新型コロナウイルスによる感染症はパンデミック（世界的な大流行）のピークを過ぎ、世界各国で監視や検査、ワクチン接種などの対策が緩和されつつあります。とはいえ日常生活には依然として大きな影を落としており、現在のワクチンや治療法が効かない新変異株が出現する恐れもあります。私たち医療人は現状に油断せず、常に改善を怠らないよう努力を続けていかなくてはなりません。

さて、このようなコロナ禍においても、福岡みらい病院では昨年より新たな医療設備の開設に取り組んでまいりました。ひとつ目は昨年10月に本館３階に開設しました「福岡みらい病院 透析センター」です。当センターは、腎不全末期の患者さんや（骨折などで）リハビリテーションを必要とする透析患者さんを対象とした「入院透析治療」施設です。長期はもとより短期入院にも対応しており、安全で質の高い透析治療の提供に努めております。ふたつ目は、本年夏に開設予定の「緩和ケア病棟」です。こちらは本館に併設する3階建の増築病棟で、昨年末より工事を開始いたしました。病棟完成後は、患者さんやご家族の思いを大切に、その方らしく過ごすことができるよう痛みやつらさを緩和する治療とケアを提供してまいります。

福岡みらい病院は、これからも医療による地域への貢献を通し、皆さまに親しまれ愛される病院を目指して職員一同力を合わせて進んでまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

医療法人相生会　福岡みらい病院
院長　石束隆男