反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療
当院では、脳卒中後の上肢麻痺およびパーキンソン病に対し、反復経頭蓋磁気刺激( repetitive transcranial magnetic stimulation:rTMS)を目的とした入院治療を行っています。
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療とは
反復経頭蓋磁気刺激 (repetitive transcranial magnetic stimulation:rTMS)治療」は、磁気刺激装置を用いて頭皮上から一定のパターンで磁気の反復刺激をする方法で、刺激の方法によって大脳の興奮性を抑制、あるいは亢進することができます。
比較的安全に痛みなどの苦痛を伴うことなく治療できることが特徴で、脳卒中後遺症、神経疾患、うつ病、難治性疼痛などの治療のひとつとして応用されつつあります。
リハビリテーション医学の分野では脳卒中後遺症や神経疾患にrTMS治療を行い、引き続いて集中的リハビリテーションを行うことで訓練効果が高まると報告されています。
比較的安全に痛みなどの苦痛を伴うことなく治療できることが特徴で、脳卒中後遺症、神経疾患、うつ病、難治性疼痛などの治療のひとつとして応用されつつあります。
リハビリテーション医学の分野では脳卒中後遺症や神経疾患にrTMS治療を行い、引き続いて集中的リハビリテーションを行うことで訓練効果が高まると報告されています。
対象となる方(適応となる基準)
●脳卒中
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、再発を含む)を発症してから6ヶ月以上が経過し病変が一側性で上肢麻痺が残っている。
麻痺側の手が口元まで届く。
●失語症
脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、再発を含む)を発症し、6ヶ月以上が経過し病変が一側性であり軽~中等度の失語症(2~4語文話す事ができ、高使用頻度語の復唱ができ、簡単な内容の従命ができ、基本的な内容の日常会話ができる)が残存している。
●パーキンソン病
パーキンソン病を発症し6ヶ月以上が経過しHoehn-Yahrの重症度分類でⅡ度~Ⅳ度である。脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の既往がない。
●脳卒中・失語症・パーキンソン病に共通
年齢が18~90歳である。少なくとも過去1年間において痙攣発作がない。
移動が自立している(歩行補助具の使用可)。スケジュール管理ができる。
●痙攣の既往がある患者さん、抗てんかん薬を内服中の患者さんはスクリーニングとして脳波検査を行い、てんかん波など異常波の出現を認めない。
●重篤な心疾患がない。
●頭蓋内金属、心臓ペースメーカー、人工内耳、投薬ポンプ等がない。
●妊娠をしていない。
●治療の実施が困難(指示に従えない)な重度の失語症・認知症・精神疾患がない、など。
その他
●治療の適応判定のため、初診時は原則として「rTMS外来」を受診していただきます。
●治療のため入院期間は3週間程度です。
●費用、その他ご不明点はお問合せください。
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