オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術について
オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術とは?
オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術とは?
患者さんのCTやMRI画像に基づく3次元画像データから、専用の「3Dプリンター」を用いて製作した患者さん専用の設計 PSI(Patient Specific Instrumentation) により、個々の患者さんの関節の骨のモデルを作成、ひとりひとりの関節の形状に合った、特注の骨切ガイドを製造し、正確にインプラントを設置できるようにする方法です。
まず、3D(三次元)CT画像 を使ってパソコン上で設計図(図1)を描き、個々の患者さんに最適な角度を割り出して、骨切り面を設定します。
上記情報を基に作製された模型(図2)を滅菌後、実際に手術し人工関節を設置します。
オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術のメリットについて
オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術のメリット
●個人個人の骨形状に合わせて設計できます
●設計図通りに骨切りを行うことができます
※正確にインプラントを設置することにより長持します
●侵襲が少ないため、合併症のリスクが減ります
※大腿骨、脛骨ともに手術中に骨切り面の角度を設定することは容易ではありませんでした。
従来法では、大腿骨にドリルであなをあけ、そのあなに金属棒を入れて角度の指標を算出していました。
PSIでは、その必要がないため、脂肪塞栓や血栓、出血のリスクを回避できるようになります。
オーダーメイド(PSI)人工膝関節置換術の手術前・手術後の様子
(右側)術後13日目 歩行
※患者さんに同意を得て掲載しております
●すべての患者さんに同様の結果が得られるわけではありません。症状の改善には個人差があります。
手術後の流れについて
●手術日 ベッド上安静
●翌日 離床(歩行開始)
●2日目 点滴抜去、リハビリ
●3日目 包帯の除去
●4日目 シャワー許可
●1週間後 T時杖歩行、退院許可
●2週間後以降 退院許可
従来の手術工程を削減しつつ、より正確で安全な人工関節の設置、侵襲・出血量の低減や手術時間の短縮などが期待でき、より身体への負担が少ない手術が可能です。
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