健康コラム

DBS(脳深部刺激療法)とは

DBS(脳深部刺激療法)手術についての説明です

DBSの構成

リード:脳深部に植込みます。先端の電極から電流を流します。

刺激発生装置:胸部に植込みます。電池を内蔵し電気信号を発生させます。

延長ケーブル:皮下でリードと刺激発生装置をつなぎます。

 

手術の手順(入院期間は約3週間)

❶ フレーム装着
患者さんの頭部に局所麻酔をして、フレームと呼ばれる金属枠を装着します。

図14

❷ 画像撮影
MRI やCT を撮影し、脳深部のリード植込み予定部位(ターゲット)を決定します。図9

❸ 穿頭・リードの挿入
前頭部の頭皮に局所麻酔をして、約4~5cm切開します。頭蓋骨に14mm程度の穴を開け、記録用の電極を脳内に挿入して脳の電気活動を記録します。記録が終了したら記録用の電極を取り出し、刺激用のリードを挿入します。図13

 

❹ テスト刺激
リードから脳内に刺激を送り、治療効果を確認します。医師の指示に従って、身体の一部を動かしてみせたり、質問に口頭で答えたりします。
図12

❺ リードの固定・傷の縫合
効果と副作用について確認できたら、リードを頭蓋骨に固定し傷を閉じます。

❻ 脳刺激装置の植込み
全身麻酔下で胸に刺激装置を植込みます。リードと刺激装置は延長ケーブルでつながれます。(全て体内に納まるので、体外からは見えません。)

 ❼ 手術後
手術後は1~2 週間入院する必要があります。入院中に医師が刺激の調整を行ないます。退院後も刺激の調整や検査のために通院が必要ですので、医師の指示に従って下さい。図16

DBSの入院から退院まで

いろいろな種類のDBS装置▶