膝関節前十字靱帯(ACL)の再建術(2)~手術方法~
膝関節前十字靱帯(ACL)の具体的な手術方法
膝の内側の腱「ハムストリング腱」、前面の腱「骨付き膝蓋腱」などの「自分の腱」を取って移植する方法などがあり、現在は両者を使い分けて手術をすることが多くなっています(図1)。
図1.ACL再建法の模式図
再建靱帯の関節内の部分は「自分の腱」を使い、骨の中や関節の外の部分には「人工靱帯」を使い、取る腱の長さが最小限で済むようにしています(図2)。
図2.実際の手術時に作成した再建用靱帯
(自家腱と人工靱帯の併用法)
損傷靱帯の状態によって、1本ないし2本の再建靱帯を通します。
「ハムストリング腱」「骨付き膝蓋腱」どちらを使用しても長期成績に差は出ていませんが、傷の大きさ、場所、初期の固定力に差がありますので、患者さん個々と相談して決めています。
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