高周波凝固手術 (RF)と集束超音波治療 (FUS)
高周波凝固手術(RF)と集束超音波治療(FUS)がありますが、どちらも脳の局所を凝固・破壊することにより症状の緩和を図る方法です。通常は片側のみに行いますので、症状の左右差が強い患者さんに検討します。
DBSのように体内に治療機器を植え込む必要はありませんが、凝固手術の場合は長期経過のうちに症状が再発してしまう場合があります。再発を恐れて強く(広範囲に)凝固するのも危険です。凝固手術は「熱による破壊」なので、一度生じた副作用が永続的に残る可能性があるからです。
パーキンソン病では両側性の症状があり進行性なので、片側の高周波凝固術が行われていた時代は、そのほとんどで効果は一時的でした。
現在ではDBSを行うことがほとんどで、後から刺激条件を調節できることで長期の有効性も確立されています。何らかの理由でDBSができない場合にのみ、高周波凝固術や集束超音波治療が検討されます。
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